2025.04.30

HOW TO

2024年にNotionに追加されたフォームの使い方・用途を解説

2024年、Notionに新しい機能としてフォームが追加されました。

この記事では、顧客からのお問い合わせや社内でのアンケートなど、様々な用途に使えるNotionフォームの使い方と用途を解説していきます。

興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

目次

    Notionのフォーム機能とは

    Notionのフォーム機能では、Googleフォームのようなデータ入力フォームをNotion上に簡単に作成できます。例えば、プロジェクトのフィードバックを集めるためのアンケートや、イベント参加者の登録フォームなど、多様な用途に対応可能です。

    Notionフォームはテキスト入力、選択肢、チェックボックス、日付選択などのニーズに合わせた様々な入力形式を提供し、必須フィールドの設定や説明の追加など、カスタマイズも可能です。また、Notionフォームの一番のポイントと言えるのがフォームの入力データがNotionのデータベースに直接保存されることです。これによって、情報の追跡や分析が容易になります。

    ※データベースを含むNotionの基本情報についてはこちらの記事をご参照ください

    作成したNotionフォームはWeb上に公開することができるので、Notionのアカウントを持っていない人にも共有が可能です。フォームをNotionページや他のWebページに埋め込みすることもできます。

    次の章ではNotionフォームの作り方を解説していきます。

    Notionフォームの作り方を解説

    Notionフォームは送信された回答をデータベースに保存するため、作り方には下記の2種類があります。

    1. 新規データベースで作る
    2. 既存データベースで作る

    それぞれ解説していきます。

    ①新規データベースで作る

    こちらはフォームと一緒に回答用の新しいデータベースが作成されます。

    手順は簡単で、ページ内で「+」マークをクリックして「フォーム」を選択するだけです。(ショートカット/formでも可)

    「フォームビルダー」タブと「回答」タブが表示されます。

    「フォームビルダー」タブでフォームを編集し、「回答」タブには回答が保存されていきます。

    ②既存データベースで作る

    既存データベースでフォームを作ると、既存データベースに回答が保存されます。

    手順1.既存データベースのビューを追加するための「+」をクリックし、「フォーム」を選択します。

    手順2.「既存のプロパティに基づいてフォームの質問を自動で作成しますか?」と表示されるのでどちらかを選択します。

    「3件の質問を作成」を選択すると、既存データベースのプロパティからフォームに対応した項目を3つ自動的に選んで質問を作成してくれます。

    「最初から作成」を選択すると、質問は作成されません。(自分で作ることになります)

    Notionフォームのカスタマイズ方法を解説

    この章ではNotionフォームのカスタマイズ方法を解説します。

    質問を追加する

    Notionフォームに質問を追加するには、「フォームビルダー」タブの下部にある「+」アイコン、もしくはプレビューボタンの左にある「…」アイコンから「+新しい質問」をクリックします。

    質問の種類は複数ありますので、1つずつ紹介します。

    テキスト

    回答者がテキストを自由に入力します。

    複数の選択肢

    回答者が用意してある項目から選択します。選択数の上限も変更できます。

    日付

    回答者がカレンダーから日付を選択します。

    ユーザー

    回答者がNotionアカウントを持っているユーザーを選択します。

    ファイル&メディア

    回答者がファイルをアップロードします。

    番号

    回答者が数字を入力します。

    チェックボックス

    回答者がチェックオンもしくはオフを選択します。

    メールアドレス

    回答者がメールアドレスを入力します。

    URL

    回答者がURLを入力します。

    電話

    回答者が電話番号を入力します。

    質問のオプションを設定する

    質問にはオプション項目があり、それを設定することで柔軟なカスタマイズができます。各質問にカーソルを合わせると右上に「…」アイコンが表示されますので、それを押すとオプションを確認できます。

    すべての質問の種類に共通するオプションは「必須」と「説明」です。

    必須をオンにすると、その説明は回答必須項目になります。

    説明をオンにすると、その質問に対する説明を追記できます。

    各質問特有のオプションは下記の通りです。

    テキスト

    「長文の回答」をオンにすると、回答欄で改行ができます。

    複数の選択肢

    「最大選択数」を変更できます。

    日付

    「終了日」をオンにすると、期間を回答することができます。

    「時間を含む」をオンにすると、日時を回答することができます。

    ユーザー

    「最大選択数」を変更できます。

    ※ファイル&メディア、番号、チェックボックス、メールアドレス、URL、電話には独自のオプション項目はありません

    公開方法を解説

    作成したフォームを回答者に向けて公開する方法を解説します。

    手順1.「フォームビルダー」の右上の「フォームを共有」ボタンを押します。

    手順2.「入力できるユーザー」項目から公開範囲を選びます。

    ・◯◯(ワークスペース名)でリンクを知る全ユーザー

    →Notionの該当のワークスペースにアクセスでき、リンクを知っている回答者のみに公開する

    「◯◯(ワークスペース名)でリンクを知る全ユーザー」を選択すると、「匿名の回答」のオン、オフが選択できます。これは回答者のNotionアカウント(誰からの回答か)を取得するかどうかの設定です。

    また、回答者が自分が提出した回答ページにアクセスできるかどうかも決めることができます(アクセス不可、閲覧可能、コメント権限、編集権限、フルアクセス権限)。こちらはNotionのアカウントを持っていることが前提のため、「匿名の回答」がオンの場合は自動的にアクセス不可になります。

    ・Web上でリンクを知る全ユーザー

    →Notionのアカウントを持っていない回答者も含め、リンクを知っている全ユーザーに公開する

    「Web上でリンクを知る全ユーザー」を選択すると、自動的に「匿名の回答」がオンになります。

    また、フォームをWebページに埋め込みするためのソースコードを取得できます。

    NotionブランドをオフにするとフォームからNotionのロゴを消すことができますが、こちらはプラスプラン以上のユーザーが利用できます。

    ・アクセス不可

    →非公開にする

    手順3.「フォームリンクをコピーする」からリンクを回答者に共有、もしくはWebページにフォームを埋め込み

    通知方法を解説

    完成したフォームに回答があった場合、通知する方法を解説します。

    この記事を書いている2025年4月30日現在ではフリープラン(無料)で作成されたフォームで通知を受け取る方法はSlackのみになります。プラスプラン(有料)にアップグレードするとメールでの通知も可能です。この記事ではSlackでの通知方法を説明します。

    ※あらかじめNotionとSlackを連携させておく必要があります

    手順1.「フォームビルダー」タブの右上にあるカミナリのようなマークを押す(…アイコン「オートメーション」を選択しても可)。

    手順2.日時の「+新規トリガー」からイベント→「+ページの追加」を選択する。

    手順3.実行の「+新規アクション」から「Slack通知を送信」を選択する。

    手順4.「有効化」を押す。

    Notionフォームの用途

    これまで解説してきたNotionフォームの作り方でフォームを作成すれば、さまざまなシーンで活用できます。

    企業コーポレートサイトの問い合わせフォームはもちろん、プロジェクト管理においては、チームメンバーからのフィードバック収集や進捗報告の手段として利用できます。これにより情報が一元化され、プロジェクトの透明性が高まります。

    また、イベントの参加者登録やアンケート調査など、外部からの情報収集にも役立ちます。例えば、セミナーやワークショップの参加者リストを効率的に管理したり、顧客満足度調査を行ったりする際に便利です。

    教育分野でも、Notionフォームは学生からの課題提出や出席確認に活用され、教員はこれにより提出物を効率的に管理できます。さらに、フォームによって得られたデータは、Notionのデータベース機能を通じて容易に分析でき、教育の質を向上させるための意思決定をサポートします。

    一方、個人的な利用としては、日々のタスク管理や習慣トラッキングに役立ちます。フォームを使って日常の活動を記録することで、パーソナルデータを整理し、目標達成に向けた進捗を視覚化することが可能です。

    このように、Notionフォームは様々な場面で有用なツールとなり得ますので、ぜひ使ってみてください。

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