2025.11.13

HOW TO

【Notion】データベースの「フィードビュー」を徹底解説!

この記事では、Notionのデータベース機能のひとつ「フィードビュー」を解説します。

まずはデータベースの概要を振り返りつつ、フィードビューの特徴と作り方、使用例、その他のビューとの違いなどを説明します。

データベースやビューの前にNotionの基本を知りたいという方は、まずは過去に投稿したこちらの記事をご確認ください。

目次

    Notionのデータベースとは?

    Notionにおけるデータベースとは「共通の情報を持ったデータの集合体」のことです。

    例えば、観た映画のデータベースを作るとしたら、それぞれの映画には「観た日付」「観た場所」「主演俳優」「監督」といった情報が存在するはずです。これが「共通の情報」になります。Notionではこれらの情報のことを「プロパティ」と呼びます。

    また、Notionではデータベース内のデータ(この場合は「映画」)がそれぞれページとして存在しているので、ページ内に感想を書き込むなど独自の編集が可能です。

    プロパティにはテキスト、日付、ステータス、選択肢、URLなど、多様な種類がありますので、これらを使い分けることで、様々な用途にデータベースを活用することができます。

    Notionのデータベースで使用できるフィードビューとは?

    次にデータベースで使用できるフィードビューの解説をしていきます。

    データベースには「ビュー」という概念があります。これは、データベースのレイアウト(見せ方)のことです。2025年11月現在、Notionのデータベースにはテーブルビュー、ボードビュー、タイムラインビュー、カレンダービュー、リストビュー、ギャラリービュー、チャートビュー、フィードビュー(2025年7月に追加)、マップビュー(2025年10月に追加)の9種類があります。

    ※ちなみにこちらの記事を執筆していた2023年5月には6種類だったので、新たに3種類が追加されたことになり、日々、Notionがアップデートされていることが実感できます

    本記事のテーマであるフィードビューですが、公式ページには下記のような説明があります。

    フィードビューは、ブログやソーシャルメディアサイトのように、データベースページを直線的な積み重ねたカード形式で表示することで、チームのコンテンツを簡単に閲覧し、エンゲージメントを高めることができます。

    実際のフィードビューはこのような見た目です。

    データが縦に並び、データの中身が一部視認できます。「その他」をクリックするとすべてが表示される形です(そもそも中身のボリュームが少ない場合は「その他」ボタンは表示されない)。ブログサイトで記事の冒頭が表示されていて「すべて読む」ボタンを押すと全内容が表示される、もしくは記事ページに遷移する形と似ています。

    Notionのフィードビューの場合、「その他」のボタンをクリックするとその場ですべてが表示されるだけで、データ(ページ)が開くわけではありません。データ(ページ)にアクセスしたい場合は、データ(ページ)のタイトル部分をクリックします。

    フィードビューの特徴とその他のビューとの違い

    フィードビューの特徴はデータ(ページ)にアクセスしなくてもデータの一覧からデータ(ページ)の中身を視認できることです。また、その中身を選択してコピーすることもできます。

    ※一覧上から編集することはできず、編集したい場合はデータ(ページ)を開く必要があります

    例えば、ギャラリービューでもデータ(ページ)の中身を一部表示することはできます。しかし、ギャラリービューの場合、あくまで画像として表示しているため、テキストの選択やコピーはできません。

    主な他のビューとの違いを表にまとめましたので、用途に迷った際は参考にしてみてください。

    ビューフィードビューテーブルビューボードビューギャラリービューリストビューカレンダービュータイムラインビュー
    主な目的投稿・更新を時系列で表示(SNSのフィードのような体験)情報を行と列で整理(スプレッドシート型)ステータスやカテゴリごとに整理(カンバン形式)ビジュアル重視(カードをサムネイル付きで表示)シンプルな一覧表示日付ごとにアイテムを配置期間・スケジュール管理
    レイアウト形式タイムライン状のカードが縦に流れる行列グリッドカラムごとのカードカードグリッド(画像中心)縦方向のリストカレンダーグリッド横方向のバー
    主な用途ブログ、進捗ログ、社内ニュースなどデータ整理、集計、フィルタリングタスク管理、進行状況追跡ポートフォリオ、製品カタログシンプルなタスク一覧イベント、締切管理プロジェクト計画、ガントチャート
    視覚的特徴連続した投稿の流れ、テキスト中心表形式、構造的で分析的ステータスごとにカードを分類画像・カード中心のビジュアル表示簡潔・省スペース表示カレンダー表示時間軸表示(横方向)
    操作性スクロール型で読みやすいデータの並べ替え・集計が容易ドラッグ&ドロップで移動可見た目をカスタムしやすい軽量・高速表示日付のドラッグ移動バーのドラッグで期間調整
    独自の強味「読みやすさ」重視。ニュースや活動ログを自然に見せられるデータベース操作に最も強い視覚的な進行状況管理画像中心の魅せ方が得意コンパクトな一覧表示時間に基づく整理プロジェクトの時間軸全体を俯瞰

    Notionにおけるデータベース(フィードビュー)の作り方

    ここからは実際にフィードビューを使ったデータベースの作り方を説明します。

    最も簡単な方法はページ内に「/feed」と入力して表示された「フィードビュー」の項目を選択する方法です。

    ですが、この方法は空のデータベースをフィードビューにした状態で直接作成するので、データを入力しづらい可能性があります。

    そこで、まずはテーブルビューのデータベースを作成し、必要なデータ、プロパティを作成してからフィードビューを追加する方法を私はオススメします。

    ページ内に「/data」と入力すると選択肢が表示されるので「データベース:インライン」を選択します。

    これでテーブルビューで空のデータベースができますので、「+新規ページ」をクリックして、いくつかデータを作成します。

    下記の「+プロパティを追加」をクリックして、必要なプロパティを付与していきます。

    データをいくつか作成できたら、下記の「+」をクリックして新しいビューを追加します。ここで「フィード」を選んでください。

    こうするとフィードビューが追加されます。フィードビューは「+新規ページ」をクリックすることで新しいページは作成できますが、新たにプロパティを付与したり、データベース内のデータを見比べたりすることには向いていないので、データ追加やデータベース更新用としてテーブルビューを先に作っていくと良いと思います。

    使用例

    次にNotionのデータベースのビューの中でフィードビューを使用するのに適している使用例をいくつか挙げます。基本的にフィードビューは読みやすさに特長があると言えますので、個人使用よりグループでの使用に適しているかと思います。

    1. チームの活動ログ・社内アップデート

    メンバーが日々の進捗や成果を投稿する「デイリーログ」や社内報・ウィークリーレポートの配信などに使用します。

    新しい投稿が上に積み上がるため、最新の情報を追うことができます。

    2. ナレッジ共有・学びのフィード

    メンバーが学んだ知見を投稿する「学び共有ログ」や外部セミナーや読書内容のメモをシェアすることに使用します。

    投稿内容の一部が一覧上で視認できるので、自分に必要な情報かどうかの判断がしやすいです。

    3. コンテンツ配信・ブログ的な使い方

    社内・社外向けブログをNotion上で運用したり、チームの「制作日誌」や「開発記録」に利用したりします。

    公開ページとして外部共有すれば、ブログを実装するコストを省くこともできます。

    まとめ

    この記事では、Notionにおけるデータベースの概要を振り返り、その中でもフィードビューの特徴や他のビューとの違い、具体的な使い方を詳しく解説しました。

    フィードビューは特に、時系列に沿ったデータの可視化に優れており、チームの活動ログや社内のコミュニケーションアップデートとして、ナレッジ共有や個人の学びを促進するためのプラットフォームとして、ブログやコンテンツ配信の管理ツールとして、など様々な用途に活用できます。

    Notionのデータベースを活用することで、情報を効率的に整理し、必要な情報を迅速に取得できる環境を構築することが可能です。この記事が、フィードビューの活用方法を理解し、実際に試してみるきっかけとなれば幸いです。

    ※本記事で紹介した内容は記事作成時点(2025年11月13日)の仕様、サービスに基づいたものです

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