【2026年最新】ECサイト(ネットショップ)に関する用語解説
種類・ビジネスモデルなどを解説
まずは、EC事業の「枠組み」を決める基本用語を整理しましょう。自社がどのモデルに該当するかを確認してみてください。
EC(eコマース)
「Electronic Commerce(電子商取引)」の略称。インターネット上で商品やサービスを売買することを指します。単なる物販だけでなく、デジタルコンテンツの販売や予約サービスなども含まれます。
ECモール
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングのように、一つの大きなサイトの中に多数のショップが出店している形態です。「集客力が強い」反面、「手数料がかかる」「顧客データが自社に蓄積しにくい」という特徴があります。
テナント型ECサイト
ECモールの一種で、楽天市場のように各ショップが独自の看板(デザイン)を掲げて出店する形式。モール内の回遊客を自店に呼び込めますが、サイト構築の自由度には制限があります。
マーケットプレイス型ECサイト
Amazonのように、商品データのみを登録して販売する形式。ショップ独自の個性を出すのは難しいですが、出品手続きが非常にシンプルで、配送代行サービス(FBA等)と連携しやすいメリットがあります。
自社EC(本店)
独自のドメイン(URL)を取得し、自社で構築・運営するサイト。ブランドの世界観を100%表現でき、顧客データを直接活用したマーケティングが可能です。利益率を高め、ファン化を狙うなら欠かせない選択肢です。
単品通販(リピート通販)
特定のカテゴリーや少数の商品(サプリメントや化粧品など)に特化し、定期購入(サブスクリプション)を主軸とするモデル。LTV(顧客生涯価値)を最大化させる戦略が重要になります。
総合通販
家電からアパレル、日用品まで、多種多様なジャンルの商品を取り扱うモデル。商品数が膨大になるため、検索性の高いサイト設計や高度な在庫管理システムが求められます。
越境EC
日本国内から海外の消費者へ向けて販売するEC。言語対応や海外配送、決済手段の確保などハードルはありますが、巨大なグローバル市場へリーチできる大きなチャンスがあります。
BtoB EC / BtoC EC / D2C
・BtoB EC:企業間、法人間で取引を行うECのこと。BtoBは「Business to Business」の略。
・BtoC EC:企業が一般消費者向けに提供するECのこと。BtoCは「Business to Consumer」または「Business to Customer」の略。
・D2C:メーカーが直接消費者に販売。「Direct to Consumer」の略。
システム・サービスなどを解説
ECサイトの「器」を作るためのシステムや、運用を効率化するツールに関する用語を解説します。
カートシステム・ショッピングカート
消費者が商品を選び、決済を完了させるための基本的なシステムです。単なる「買い物かご」機能だけでなく、顧客管理や在庫管理、メール配信機能などがセットになっているのが一般的です。
ECサイト一元管理システム(OMS/受注管理システム)
複数のECモール(楽天、Amazonなど)と自社サイトの「受注・在庫・商品情報」を一つの画面でまとめて管理するシステムです。作業の重複を防ぎ、在庫の売り越しリスクを抑えます。
ASP
「Application Service Provider」の略称で、クラウド上で提供される既成のECシステムをレンタルして利用する形態です。低コストでスピーディーに開店できますが、独自機能の追加(カスタマイズ)には制限があります。
SaaS
「Software as a Service」の略称で、ASPの一種ですが、より拡張性が高く、常に最新の機能にアップデートされるクラウドサービス(Shopifyなど)を指します。サーバー管理が不要で、外部アプリとの連携に優れているのが特徴です。
パッケージ
ECサイトに必要な基本機能が備わった「ソフトウェア」を購入し、自社専用のサーバーにインストールして構築する手法です。中〜大規模サイト向けで、独自の業務フローに合わせた深いカスタマイズが可能です。
オープンソース
無償で公開されているプログラムのソースコードを元にサイトを構築する手法です。ライセンス料は無料ですが、セキュリティ対策や保守運用を自社(または制作会社)で行うため高い技術力が必要です。
フルスクラッチ
既存のシステムを一切使わず、ゼロから独自のシステムを開発する手法です。完全に自由な設計が可能ですが、コストと開発期間が最もかかります。独自性の高い大規模サービスに向いています。
ヘッドレスコマース
サイトの「見た目(フロントエンド)」と「注文処理機能(バックエンド)」を切り離して管理する最新の構築手法です。デザインの自由度が極めて高く、スマートウォッチやIoT機器など、あらゆるデバイスとの連携に対応しやすくなります。
CSV
「カンマ(,)」で区切られたテキストデータのこと。ECの実務では、数千点の商品データや受注データを一括でアップロード・ダウンロードする際に頻繁に使用します。
API
異なるシステム同士を連携させるための窓口(インターフェース)です。例えば、ECサイトと物流システムをAPIで繋ぐことで、注文が入った瞬間に自動で配送指示を出すことが可能になります。
O2O(Online to Offline)
「オンラインからオフラインへ」顧客を誘導する施策。ECサイトで「店舗で使えるクーポン」を発行し、実店舗への来店を促すような取り組みが該当します。
OMO(Online Merges with Offline)
「オンラインとオフラインの融合」。顧客が店舗にいてもECにいても、境目なく同じサービスを受けられる状態です。「店舗で試着して、購入はEC(自宅配送)」といった体験をデザインします。
ユニファイドコマース
OMOをさらに進化させ、顧客一人ひとりの行動データをリアルタイムで統合し、場所を問わずパーソナライズされたおもてなしを提供する「究極の顧客体験」を指します。
レコメンドエンジン
顧客の購入履歴や閲覧履歴から「この商品を買った人はこちらもチェックしています」といったおすすめ商品を表示する機能です。客単価アップに直結する重要なツールです。
運営・業務関連の用語
ささげ
ECサイトの商品登録に欠かせない「撮影(さ)」「採寸(さ)」「原稿作成(げ)」の頭文字をとった言葉です。売上を左右する最も重要な制作業務の一つです。
フルフィルメント
ECで注文が入ってから、決済、ピッキング、梱包、配送、アフターフォローまでの一連の業務全般を指します。
アップセル
検討中の商品よりも、さらに上位(高単価)な商品を購入してもらうための提案手法です。客単価の向上に寄与します。
クロスセル
検討中の商品に関連する別の商品(例:靴と靴下)をあわせて購入してもらう提案手法です。「ついで買い」を促す施策です。
カゴ落ち
ユーザーがショッピングカートに商品を入れたまま、購入完了せずにサイトを離脱してしまう現象です。決済手段の不足や入力の煩雑さが主な原因として挙げられます。
SKU(Stock Keeping Unit)
在庫管理を行う際の最小単位です。例えば「同じTシャツでも、S・M・Lサイズ、白・黒のカラー」があれば、合計6つのSKUが存在することになります。
CS(カスタマーサポート)
購入前後の問い合わせ対応や、返品・交換の受付など、顧客と直接コミュニケーションを取る業務です。顧客満足度を左右する重要なセクションです。
在庫引当
注文が確定した際、その商品を「販売可能数」から差し引いて確保することです。これを行わないと、同時に注文が入った際に在庫不足(売り越し)が発生します。
棚卸し
帳簿上の在庫数と、倉庫にある実際の在庫数が一致しているかを確認する作業です。正確な利益計算や欠品防止のために定期的に行います。
同梱物
商品と一緒に梱包するチラシ、サンクスカード、試供品などのことです。ブランドのファンになってもらうための重要なコミュニケーションツールです。
集客・分析・マーケティング関連の用語
サイトを作った後に「売上を伸ばす」ために欠かせない、集客施策、数字、マーケティング関連について解説します。ECサイトだけでなく、一般的なホームページでも使われる用語です。
SEO(検索エンジン最適化)
Googleなどの検索結果で自社サイトを上位に表示させ、検索ユーザーを呼び込む施策です。広告費をかけずに継続的な集客が見込めるため、中長期的な資産になります。
リスティング広告
検索キーワードに連動して、検索結果の広告枠に表示させる有料広告です。即効性が高く、今すぐ商品が欲しい「意欲の高いユーザー」にアプローチできます。
SNS広告
Instagram、Facebook、LINE、TikTokなどのSNS上に配信する広告です。ユーザーの興味関心や年齢などで細かくターゲットを絞り込めるのが特徴です。
アフィリエイト広告
インフルエンサーなどの第三者に商品を紹介してもらい、実際に売れた分だけ手数料を支払う「成果報酬型」の広告です。費用対効果が合いやすいメリットがあります。
PV(ページビュー)
サイト内のページが閲覧された「延べ回数」です。1人のユーザーが5ページ見れば5PVとカウントされます。サイト全体の活気を示す指標の一つです。
UU(ユニークユーザー)
特定の期間内にサイトを訪れた「個人の数」です。同じ人が何度訪問しても1UUとカウントされるため、純粋に「何人にリーチできているか」を測るのに適しています。
セッション
ユーザーがサイトを訪れてから、離脱するまでを1セッションとする数え方です。30分以上操作がないとセッションが切れるのが一般的です。
CVR(コンバージョン率)
サイトを訪れた人のうち、実際に商品購入などの目標(コンバージョン)に至った人の割合です。ECサイトの「接客力」や「使いやすさ」を示す最も重要な指標のひとつです。
CPA(顧客獲得単価)
新規顧客を1人獲得するためにかかった広告費用のことです。「広告費 ÷ 購入人数」で算出され、この数値が低いほど効率よく集客できていることになります。
ROAS(広告費用対効果)
支払った広告費1円に対して、いくらの売上が上がったかを示す指標です。「売上 ÷ 広告費 × 100(%)」で算出され、広告の収益性を測るために使われます。
Googleアナリティクス(GA4)
Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。「どこから来たか」「どのページが人気か」など、サイト内のユーザー行動を詳細に分析できます。
サーチコンソール
Google検索で「どんなキーワードで検索して来訪したか」「検索結果の何位に表示されているか」を確認できるツール。SEO対策の状況を把握するために必須です。
その他
EC化率
電話、FAX、対面販売などを含むすべての商取引のうち、EC(電子商取引)が占める割合のことです。業界全体のデジタル化の進展具合を測る指標として使われます。
LTV(顧客生涯価値)
「Life Time Value」の略。一人の顧客が、初めての購入から将来にわたって自社にもたらしてくれる合計利益のことです。新規獲得コストが高騰する中、EC成功の鍵を握る最重要指標です。
UI/UX
・UI(ユーザーインターフェース): サイトの見た目や操作感(ボタンの大きさ、フォントなど)。
・UX(ユーザーエクスペリエンス): サイトを通じてユーザーが得る「体験(買いやすかった、楽しかったなど)」そのもの。
LP(ランディングページ)
広告などをクリックした際、ユーザーが最初に着地するページ。特定の商品を売ることに特化し、縦長で情報量の多い構成が一般的です。
LPO(ランディングページ最適化)
LPの内容(デザインやキャッチコピー)を改善し、購入率(CVR)を高めるための施策です。
CTA(行動喚起)
「カートに入れる」「資料請求する」など、ユーザーに次の行動を促すボタンやリンクのことです。色や配置一つで売上が大きく変わるポイントです。
直帰率・離脱率
・直帰率: 最初の1ページ目だけを見てサイトを去った割合。
・離脱率: そのページを最後にサイトを去った割合。改善すべきページを見つけるヒントになります。
カニバリゼーション
「共食い」を意味します。例えば、自社ECサイトの売上が伸びた一方で、実店舗や出品しているモールの売上が減ってしまうような、自社チャネル同士の競合状態を指します。
まとめ:成功するECサイト構築へ
ECサイトに関する主要な用語をカテゴリ別に解説してきました。
最初はカタカナや略語が多くて難しく感じるかもしれません。しかし、これらの用語を正しく理解することは、単に知識を増やすことではなく、「自社の課題を明確にし、適切な戦略を立てるための共通言語を持つ」ことに他なりません。
「自社にはどの構築手法が合うのか?」「改善するには、UIと物流のどちらを見直すべきか?」
用語の意味が分かると、今まで見えてこなかった改善のヒントが見えてくるはずです。
ECサイトの構築・運用でお困りならスタジオカレンへ
「用語はわかったけれど、自社のビジネスモデルに最適なシステムをプロに選んでほしい」
「現在のサイトのCVRを改善したいが、どこから手をつければいいか分からない」
そんな時は、ぜひ一度、スタジオカレンへご相談ください。
私たちは、単にサイトを「作る」だけでなく、現場のディレクターがお客様のビジネスパートナーとして伴走し、売上の上がるECサイトを共に作り上げます。
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