SEO対策は難しい?初心者が挫折しやすい理由
近年は、ノーコードツールの発達により専門的な知識がなくてもWordPressなどのCMSを利用してWebサイト制作ができるようになりました。その結果、Web上には数多くのサイトや記事が公開されるようになり、ただ自社サイトのコンテンツを更新しただけでアクセス数が増えるわけではなくなっています。そこで多くの初心者がSEO対策について調べ始めますが、ここで最初のつまずきが訪れます。
SEO対策のやり方を調べてみると、「内部リンク」や「クローラー」など聞き慣れない専門用語が次々と出てきます。さらに、キーワード調査やコンテンツ作成、タイトルの付け方、内部・外部リンクの設定、リライトなど、取り組むべき施策も数多くあります。専門用語が多いうえに、やるべきこともたくさんある。これこそが、SEO対策を「難しい」と感じてしまう大きな理由です。
しかし、初心者が最初からすべてを理解したり、実践したりする必要はありません。まずはSEO対策の基本を押さえるだけでも大丈夫です。専門用語や細かなテクニックは、実際にWebサイトを運用する中で少しずつ覚えていきましょう。まずはSEOの基本を知り、自分でできることから取り組んでいきましょう。
初心者が知っておきたいSEO対策の基本のキ
SEO対策とはGoogle検索で上位表示を目指す取り組み
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、Googleなどの検索エンジンでWebサイトやブログ記事を上位表示させるための取り組みです。日本ではGoogleの利用率が高いため、「SEO対策をする」といった場合は、「Google検索で上位表示を目指すこと」を意味するケースがほとんどです。
Googleでは、ユーザーが検索したキーワードに対して「より役立つ情報」を検索結果の上位に表示する仕組みになっています。そのため、SEO対策では検索順位だけを意識するのではなく、検索する人が求めている情報を分かりやすく伝えることが大切です。
分類の仕方は考え方によって多少異なりますが、SEO対策には大きく分けると次のような種類があります。
- 内部施策:HTMLタグの設定やサイト構造の見直しなど、Webサイトの内部を整える施策
- 外部施策:他のWebサイトから自然に紹介されたり、評価されたりすることで信頼性を高める施策
- コンテンツ施策:ブログ記事やコラムなど、ユーザーに役立つコンテンツを継続して発信する施策
WordPressを利用してWebサイトを運営している場合は、基本的な内部施策はあらかじめ組み込まれています。SEO対策に特化したプラグイン(WordPressに機能を追加できる拡張ツール)を導入すればより施策を強化できますが、初心者の場合「難しいし分からない」と感じる方もいるかもしれません。その場合は無理に手を出さず、まずはコンテンツ施策から始めていくことをおすすめします。
一番重要なのはユーザーのニーズを満たすこと
SEO対策で最も重要なのは、検索するユーザーのニーズを満たすことです。Googleも、検索する人にとって役立つ情報を高く評価する方針を示しており、その考え方の一つとして「E-E-A-T」があります。
E-E-A-Tとは、「経験(Experience)」「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trustworthiness)」の頭文字を取ったものです。少し難しく感じるかもしれませんが、「実際の経験をもとに、信頼できる情報を分かりやすく伝える記事ほど評価されやすい」と覚えておけば十分です。
コンテンツを作成する際には「この記事でユーザーの悩みを解決できるか」という視点を持つことが、SEO対策の基本といえるでしょう。
初心者はまず目的を明確にしよう
コンテンツを作成する前に「何のためにSEO対策を行うのか」を考えることが欠かせません。「アクセス数を増やしたい」と考えることは自然なきっかけですが、本当に目指すべきなのは、その先にある成果です。
例えば、「自社の商品やサービスを知ってもらいたい」「お問い合わせや資料請求につなげたい」「ブログ記事を多くの人に読んでもらいたい」など、目的は企業やWebサイトによって異なります。SEO対策をする目的が明確になれば、「誰に向けて」「どのような情報を届けるべきか」が見えてきて、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを作りやすくなります。
つまりSEO対策は、検索順位を上げることそのものがゴールではなく、価値ある情報を届けてWebサイトの目的を達成するための手段です。まずは「何を実現したいのか」を整理したうえで、コンテンツを作成しましょう。
初心者がまず取り組むべきSEO対策【コンテンツ施策】
SEO対策にはさまざまなやり方があります。ここでは、初心者でも取り組みやすい「コンテンツ施策」の実践方法を5つのステップで紹介します。
STEP1 キーワードを調査・選定する
コンテンツを作る際には、まず「どんな言葉が検索されるのか」を調査しましょう。この検索される言葉を「キーワード」と呼びます。Googleの検索窓に入力すると表示される検索候補(サジェスト)も、多くの人が実際に検索しているキーワードを知るヒントになります。Googleキーワードプランナーやラッコキーワードなどの無料ツールも活用しましょう。
キーワードの調査結果から、これから書くコンテンツのキーワードを選定します。例えば、この記事では「SEO対策 初心者」をメインキーワードに、「やり方」「自分で」「ブログ」などの関連ワードも意識して記事を作成しています。キーワードを選定する際は、実際にどれくらい検索されているのかを示す「検索ボリューム」を確認することも大切です。月間検索ボリュームが100〜1,000程度のキーワードは、初心者でも上位表示を狙いやすい目安とされています。ただし、キーワードが自社の発信したい内容に合っているか、必ず確認しましょう。
STEP2 読者が知りたい内容を考える
キーワードが決まったら、次は「そのキーワードを検索した人は何を知りたいのか」を考えます。
具体例を挙げると、「SEO対策 初心者」と検索する人は、SEOの歴史や専門知識を知りたいのではなく、「何から始めればいいのか」「自分でもできるSEO対策はあるのか」といった疑問を解決したいと考えているケースが多いでしょう。読者が何を求めているかを知る手がかりとして、実際にそのキーワードで検索し、上位10記事にどんな内容が書かれているかを確認するのもおすすめです。共通して触れられている内容は、読者の関心が高いテーマと考えられます。
読者のニーズを満たすコンテンツを作ることは、Googleから評価されるだけでなく、最後まで読んでもらえる記事づくりにもつながります。読者が求める情報を漏れなく盛り込み、検索意図に応える記事を作成しましょう。
STEP3 タイトルや見出しを作る
目標とする検索キーワードが決まったら、いきなり文章を書き始めるのではなく、タイトルや見出しを考えます。タイトルは32文字前後を目安に狙っているキーワードを自然に入れることで、Googleにも記事のテーマが伝わりやすくなります。また、タイトルは検索結果にも表示されるため、読者が「この記事を読んでみたい」と思える内容にすることも大切です。
見出しにもこだわりましょう。記事をライティングする際、記事タイトルはH1、記事内の大きな章タイトルはH2、その章の中の小見出しはH3を指します。
この記事でいうと、「SEO対策は難しい?初心者が挫折しやすい理由」「初心者が知っておきたいSEO対策の基本のキ」などがH2、「SEO対策とはGoogle検索で上位表示を目指す取り組み」「一番重要なのはユーザーのニーズを満たすこと」などがH3にあたります。
H2は5〜7個程度を目安に、H3も使いながら記事全体の構成を整理すると、読者は知りたい情報を見つけやすくなり、内容も理解しやすくなります。記事全体の構成を先に作ってから本文を書き始めると、内容に一貫性が生まれ、読みやすい記事になるのでおすすめです。
STEP4 読みやすい記事を書く
SEO対策では、文字数を増やすことよりも「読みやすさ」が重要です。専門用語をできるだけ使わない、適度に改行するなどを意識しましょう。また、自分の経験や具体例を取り入れることで、オリジナリティのある質の高いコンテンツを作ることができます。具体的にキーワードを意識しながらのコンテンツ作成を徹底しましょう。
近年では記事のライティングにAIを活用する人も増えています。簡単に文章を作成できて便利ですが、AIが作成した文章をそのまま公開するのではなく、自分の経験や専門知識を加えるほか、事実確認を徹底しましょう。
SEO対策ばかりを考えるのではなく、検索するユーザーの悩みを解決し、「読んでよかった」と思ってもらえる記事を目指しましょう。
STEP5 公開後に分析・リライトする
コンテンツを公開した後は、分析を行いましょう。Googleサーチコンソールでは検索順位やクリック数を、Googleアナリティクスではページのアクセス状況やユーザーの行動を分析できます。
一般的に、SEO効果が見え始めるまでには3〜6ヶ月程度かかるといわれています。データを確認しながら、「タイトルを変更した方がクリックされやすいか」「説明を追加した方が分かりやすいか」などを見直し、公開から1〜3ヶ月を目安にリライトを行いましょう。公開後も改善を繰り返すことで、検索順位やアクセス数の向上が期待できます。
初心者がやりがちなSEO対策の失敗
コンテンツを更新すればすぐに検索順位が上がるものではありません。効果が現れるまでには時間がかかるため、焦って間違った対策をしてしまうこともあります。ここでは、初心者がやりがちな3つの失敗を紹介します。
キーワードの詰め込みすぎに注意
「キーワードをたくさん入れれば検索順位が上がる」というわけではありません。同じキーワードを不自然に何度も使うと文章が読みにくくなり、Googleからも「読みにくい記事」と判断され、かえって評価が下がることがあります。キーワードはタイトルや見出し、本文の中へ自然な形で取り入れ、「SEO対策のため」ではなく「読者のため」に書くことを意識しましょう。
公開後の見直しを後回しにしない
検索順位やアクセス数は時間とともに変化するため、記事は公開して終わりではありません。STEP5で紹介したように、GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスを活用して状況を確認し、古くなった情報の更新や、読者が分かりにくい部分の書き直しを行いましょう。「書いたら終わり」にせず、定期的に見直す習慣が、記事の価値を維持する鍵になります。
検索エンジンより読者を優先する
SEO対策と聞くと、「Googleに評価される記事」ばかりを意識しがちです。しかし、Googleが目指しているのは、検索するユーザーにとって役立つ情報を上位表示することです。「キーワードは十分入っているか」だけでなく、「自分が検索したときに、本当に読みたいと思えるコンテンツになっているか」という視点で読み返す習慣をつけましょう。その積み重ねが、結果的にSEO対策の効果につながります。
まとめ|初心者でもSEO対策は自分でできる!
「SEO対策」と聞くと、専門用語が多く難しいイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、SEO対策は検索するユーザーに役立つ情報を届け、多くの人にWebサイトやブログを見てもらうための取り組みです。SEO対策には大きく分けて内部施策、外部施策、コンテンツ施策といった種類がありますが、まず初心者はコンテンツ施策を中心に進めていきましょう。コンテンツ作成を通してSEOの仕組みに対する理解を深めていくのがおすすめです。
この記事で紹介したSEO対策を意識したコンテンツ作成の5つのステップを参考に、ツールも活用しながら、人の役に立つコンテンツの作成をしましょう。近年はAIを活用して記事を作成する機会も増えていますが、AIを活用する際は事実確認を徹底し、信頼感のある記事の作成を心がけましょう。
大切なのは、検索順位だけを意識するのではなく、「読者にとって役立つ記事になっているか」という視点を持ち続けることです。キーワードの多用や公開後の放置に十分注意しながら、地道な改善を積み重ねていきましょう。基本の積み重ねが、将来的なSEO対策の成果につながります。
まずは自分でできるSEO対策からはじめてみませんか?
